「枯葉が舞う路地で身を縮めながら」 2022年12月02日 枯葉が舞う路地で身を縮めながら 希望と絶望を行ったり来たり 曇った空の光は明るく柔らかく 通り過ぎる風は固く冷たく 滑らかに静かに移りゆく景色は どこからも来ずどこへも行かず 霞んだ記憶にも澱んだ予感にも 心を掴むほどの魅力はなく ゆく道を切り拓くことに疲れ くる道に身を任せることを怖れ 言葉を失って立ちつくす 閉塞感のビルの隙間の冬の入り口