幸福とはなんですか?
この質問をよく耳にします。
幸せとは、「こんな家を持つこと」「こんな家族に囲まれて暮らすこと」「こういう環境になると幸福」「こういう状態が幸せ」・・・、幸福の条件は実に人さまざまです。
だからこそ、幸せを論ずることは繊細で注意を要する行為で、結論が出にくのでしょう。
しかし、「幸福はいまここにしかない。」この言葉を目にした時にハッとしました。
これは、ティク・ナット・ハン師の著書『死もなく、怖れもなく』(池田久代訳 春秋社)にあったのですが、上にあげたような幸福の条件は、すべて概念や観念上のものです。
概念や観念は変わるのが常だから、「もっと良い環境」「もっと良い状態」と要求はどんどん上がっていきます。
だから私は、幸福はいつも頭(理想)の中にあるだけでいつまでたっても幸せを感じることができない、という罠に陥ってしまってました。
「今・この瞬間」に幸福を感じることがポイントなのです。
「今」にしか幸福はないと気付くこと、「今・この瞬間」が幸福を感じることのできる唯一のタイミングなんだと気付くこと、これこそが幸せになる方法なのですね。
それ以外は、概念や観念という頭の中の幸せでしかない。
どんな人でも、どんな環境でも幸福になれる!
「いま・この瞬間」の幸福に気づくだけ。
実際には簡単ではないかもしれないけど、とてもシンプルで簡単なことでした。
「幸福はいまここにしかない」
これからは、この言葉を心に刻んでいきたいと思います。