「今・この瞬間」の意識を生活に取り入れる

私たちの普段の意識状態は、そのほとんどが「過去への後悔と未来への不安で成り立っている」とも言われてます。
それほどではないにしても、良くも悪くも「過去の記憶」と、これまた良くも悪くも「未来の想像」が私たちの意識の大部分を占めていることは間違いないでしょう。
言い換えれば私たちは日々の生活を、過去に縛られ未来に囚われながら送っている、ということもできます。

しかし実際のところ、私たちは過去にも未来にも存在することはできません。
過ぎ去ったことは記憶の中だけのもので、実態はありません。
未だ起こっていないことも想像の中だけのもので、これもまた実態はありません。
実態としてあるのは、「今・この瞬間だけ」といえます。
これはもう様々なところで目にしますから、もはや「耳タコ」のような程があります。

「耳タコ」ではありますが、これは私たちが実感として、あるいは実体験として感じることの難しい事実の一つといえるでしょう。
実際、「今・この瞬間の連続」だけに意識を集中することができると、過去と未来が意識から外れることが分かります。
意識から過去と未来が外れる、ということは「過去と未来を一瞬たりとも意識していない」ということです。
「今・この瞬間の連続」だけに意識を集中している間、心は文字通り「過去の縛り」と「未来の囚われ」から解き放たれて自由になっています。
そして、「実態があるのはこの瞬間だけ」という感覚をリアリティーを持って感じることができます。

普段の生活の中でこういう時間が長ければ、私たちの大部分の悩みや苦しみがなくなって、随分と楽に生きられるはずです。
「今・この瞬間」を感じる時間を生活の中に取り入れて、その時間を徐々に長くしていきたいものです。

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*)この文章は一般的な意味での「刹那的になる」ことや「自暴自棄になる」ことを奨励しているのではなく、できる限り冷静な状態で「今・この瞬間」に意識を集中することを意味しています。

*瞑想方法『「今・この瞬間」を感じる瞑想』はこちらです