庭の草に無常をみる

庭の草の色が少しづつ茶色くなって生きている。
まだまだ緑の濃いこの草たちが、冬には全部枯れてしまうということをまったくイメージできない。
私の想像力が乏しいのは認めるけれど、それだけではないと思う。
夏の草の、あの生命力、あのもっともっと生きようとする勢いを知っているから、それがこんなにも簡単にもろく衰えるということが、にわかには信じがたいのだ。
自然の大きさダイナミックさには感動する。
そしてまた、すべては移り変わりひとときも同じではいられない、ということが身にしみてくる。