夢の実現を望むべきか?

最近の私のもっぱらの命題「はたして、夢の実現を望むべきか?」についてです。

何事もバランスが重要、というのは誰もが納得のいくことだと思います。
それは、自由と不自由のバランスについても同じだと感じています。
すこし前の不自由な時代から解放されて、今の日本でわたしたちは、なんでもできる社会に生きています。
だから、(たぶん今の日本では)誰にでも夢を実現する可能性があり、誰でもが夢を実現しようと行動し、そのために突き進んでいます。
社会が直線的にどこまでも発展、繁栄を続けていくと信じて。
アトランティスやローマや中国や大英帝国その他どんな文明や社会であれ、直線的に繁栄し続けることがないのは、誰でも潜在的に感じていることでしょう。

不自由さが強すぎてバランスを欠いている社会は、悲惨な状況を招くことは想像がつくと思います。
同様に、自由であることが強すぎてバランスを欠いている社会もまた、悲惨な状況を招くと予想されます。

夢を実現させることが悪いと言いたいのではありません。
夢の実現が悪いことではないのと同じように、我慢をすることも決して悪いことではないと思うのです。

いま一度、立ち止まって冷静に今の状況を見なおす必要があると思いました。
社会や経済や人類や精神や霊的進化の直線的な発展を信じて浮かれている状況を見直してみる必要があると思います。