「立ち止まって」みる瞑想

ゆっくり腹式呼吸します。
身体(特に肩)の力を抜いて全身をリラックスさせます。
呼吸を意識しながら気持ちを落ち着け、静かに穏やかになるよう心がけます。
意識を胸の中心(心臓あたり)に集中させます。

心を落ち着けて、目をゆっくりと閉じます。
どこか目的地に向かって、ただがむしゃらに進んでいるところをイメージします。
目的地は、どこでも構いません。
具体的な目的地ではなく、「なんとなくそんな感じ」でも結構です。

その目的地に早く着きたくて、一所懸命がんばって進んでいますが、なかなか進みません。
前に進もうと焦れば焦るほど周りの景色は動かず、進まなくなっているように感じます。
あるいは、周りの風景はどんどん流れていても、見覚えのある景色が繰り返されて同じ場所をグルグル回っているだけかもしれません。

それでも早く着きたくて、ただがむしゃらに進もうとしています。
今はどんな気分でしょうか?
心臓の鼓動や心の状態はどうですか?

自分の状態を十分に感じたら、その今の気持ちをちょっと脇に置いて、一旦、立ち止まってみましょう。
立ち止まったイメージの中で、ゆっくり1〜2回大きく深呼吸をした後、呼吸に意識を合わせます。
呼吸を感じながら、心を落ち着けましょう。

気持ちが落ち着いてきたら、イメージの中で周りを見渡してみます。
どんな所にいますか?
ゆったりとした気持ちで、周りの景色を眺めてみます。
自分の立っている場所を確認しましょう。
はっきりと確認できなくても構いません、だいたいで結構です。

自分のいる場所が分かったら、今度は目的地までの道のりを見てみましょう。
目的地が直接見えない時には、自分と目的地が両方見わたせる位置まで視点を移動させます。

ゆっくりと呼吸しながら、今進もうとしている道よりももっと良い道、あるいはより良い方法がないか、落ち着いて探してみましょう。
これから進もうとしている道が最短の場合はそのままで、もっと良い道が見つかった時にはそちらの道を、また進み始めます。

今度は順調に進んでいますか?
それとも、やはりなかなか進みませんか?

大きな深呼吸を3回して、「今・ここ」に戻ってきます。
イメージの中でまだ目的地に着いていなくても構いません、「今・ここ」に戻りましょう。
この部屋の空気を感じたら、目を開きます。

呼吸を整えて、立ち止ったことで見えたもの、気がついた事を思い返します。
一旦立ち止まって良かったと思える事は何だったでしょうか?
また、デメリットはありましたか?
今まさに自分で感じた、立ち止まってみることの意味合いを心に染み込ませましょう。

 

*解説『「立ち止まる」ことを思い出す』はこちらです ▷
*瞑想の方法(空音オリジナル瞑想の場合)はこちらをご覧ください ▷