「今・この瞬間」を感じる瞑想

ゆっくり腹式呼吸します。
身体(特に肩)の力を抜いてリラックスさせます。
呼吸を意識しながら気持ちを落ち着け、静かに穏やかになるよう心がけます。
意識を胸の中心(心臓あたり)に集中させます。

普通呼吸のままで、息を「吸って吐く」ことそのものに意識を集中しましょう。
息を吸っているときには「あぁ、吸っているなぁ」と、吐いているときには「あぁ、吐いているなぁ」とぼんやり眺めます。
吐く息と吸う息の間に息が止まったときには「あぁ、止まった」と穏やかに観察します。
心の中で独り言のように軽くつぶやいても構いません。

あるいは、吸って・・・吐いて・・・を繰り返している身体感覚を意識しましょう。
空気が鼻や口や気管支を通る様子を感じます。
呼吸に伴って、胸やお腹が膨らんだりしぼんだりしている様子を感じます。

そのまま、呼吸への集中を続けましょう。
ただ呼吸そのもの、あるいは呼吸をしている身体感覚に集中し続けます。
呼吸以外に意識が移っている(雑念が出ている)ことに気づいたら、判断したり自分を責めたりせずに穏やかに意識を呼吸に戻します。

呼吸への集中を続けながら、雑念に気づいたら静かに呼吸に戻し、雑念に気づいたら戻す・・・を繰り返します。
続けていると退屈になってきますが、構わず続けましょう。
淡々と何も考えずに、ただ「集中することだけ」を続けるようにしていきます。

呼吸への集中に慣れてきて少し余裕が出てきたところで、「呼吸への集中を続けている自分の状態」を観察してみます。
慣れるまでは、観察しようとした瞬間に、あるいは観察している間に集中が途切れて雑念と入れ替わることもあります。
その場合には、また静かに呼吸に集中しなおします。

観察がうまくいったときには、心はどんな状態でしょうか?
意識に「過去」も「未来」もないのはどんな感じですか?

過去と未来の束縛のない「緩やかに広がった心の状態」にしばらく浸りましょう。

注)
・呼吸への集中に慣れるまでに、かなりの時間がかかる場合がありますが、その場合には、焦らず日にちをかけて何度も繰り返すことをお勧めします。続けているうちに、どんどん心が落ち着いてくることに必ず気づくはずですし、過去と未来から解放されてとても楽な意識状態を経験できるはずです。

 

*解説『「今・この瞬間」の意識を生活に取り入れる』はこちらです ▷
*瞑想の方法(空音オリジナル瞑想の場合)はこちらをご覧ください ▷