「雪の降った朝は」

雪の降った朝は
キリリと締まった空気がやわらかい
明るい日差しの中で
僕自身も透明になれる

空気のように軽くなって
風のようにどこへでも行ける

街をぬけて
空をぬけて
大きな地球を見に行こう
太陽と一緒になって
銀河を旅しよう

死んでしまった人たちと
これから産まれる人たちと
友達になって一緒に遊ぼう

シンと静まった心で
宇宙に溶けた身体で
朝の冷気を胸いっぱいに吸う