「月の影」

月のない夜の野原

静かな
音のないその野の

時折風に草や木がそよぎ
静かな夜が進む

いつの間にか
月が雲間から現れ

月に誘われるように
影たちが姿を現す

そこでは影たちが主役

影たちは自由に舞い
揺れ踊り
夜が過ぎてゆく

時おり
雲が月を隠し
影たちもしばし姿を隠す

影たちの舞いの静けさ
夜も更けゆき
少しずつ影たちの姿は消えてゆく

月もまた消え
野は暗く音もない

何事もなかったかのように
野に草や木の風にそよぐ

カテゴリー: 詩(こころ感じる)